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連載 日本人が貢献した認知症研究の足跡・5
前頭側頭葉変性症とC9ORF72リピート伸長変異
森 康治
1
1大阪大学大学院医学系研究科精神医学
キーワード:
前頭側頭葉変性症
,
FTLD
,
前頭側頭型認知症
,
FTD
,
C9ORF72
,
RAN翻訳
,
ジペプチドリピート蛋白質
,
DPR
Keyword:
前頭側頭葉変性症
,
FTLD
,
前頭側頭型認知症
,
FTD
,
C9ORF72
,
RAN翻訳
,
ジペプチドリピート蛋白質
,
DPR
pp.927-931
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960770080927
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- 参考文献 Reference
はじめに
前頭側頭葉変性症(frontotemporal lobar degeneration:FTLD)は,前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia:FTD)とも呼ばれ,前頭葉および側頭葉を中心とした高度の神経変性をきたす疾患である。本論では臨床診断としてはFTDを,病理診断としてはFTLDという用語を用いる。
FTDの臨床症状は大きく脱抑制行動,無関心,思いやりの欠如,強迫的・儀式的な行動などの行動異常と特徴的な失語症とに区別される。神経病理学的には神経変性部位と一致した封入体病理を認めるが,Tau,TDP-43,FUS/EWS/TAF15(FET)蛋白質がそれぞれ蓄積しており,蓄積蛋白の種類ごとにFTLD-tau,FTLD-TDP,FTLD-FETと分類される。家族性FTD/ALS(amyotrophic lateral sclerosis;筋萎縮性側索硬化症)の原因遺伝子変異として最も高頻度にみられるものがC9ORF72遺伝子のリピート異常伸長変異であり,神経病理学的にはFTLD-TDPに分類される。

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