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特集 耳鼻咽喉科診療の経験と批判
鼓室成形術
後藤 敏郎
1
1長崎大学医学部耳鼻咽喉科
pp.743-746
発行日 1970年10月20日
Published Date 1970/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207527
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鼓室成形術がTympanoplastikの名称のもとに発表されたのはWullsteinによると1952年(昭和27年)といわれているが,この手術のことがわが国にも知られていた当時,従来の中耳根治手術または保存的根治手術の考え方の中に埋没してしまつていた私ら多くのものの考えの中には,この手術による聴力の増進そのものを信ずる以前に,つぎの二つの批判に近い懐疑の念が生じていた。
1.慢性の化膿巣を閉鎖してもよいものだろうか。
2.鼓室空腔の上に天幕を張るように皮膚の移植ができるものであろうか。

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