特別レポート
鼓室成形術と術後の観察
三宅 弘
1
,
牧野 多津子
1
,
船木 良江
1
1名大医学部耳鼻咽喉科
pp.61-65
発行日 1969年2月1日
Published Date 1969/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914375
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I.はじめに
鼓室成形術という手術は,耳鼻咽喉科領域で第2次大戦以後における最も画期的な手術であり,今日もなお,というよりはますます成果がたかまって,耳鼻咽喉科の手術中に占めるその重要性は,ゆるぎないものとなっている。
ここに私たちは,この脚光を浴びている鼓室成形術のおおよその概念を記すとともに,術後に時折り現われる不快な,しかも重大な症状の観察について看護上の注意を述べ,輝かしい脚光の陰にひそむ不幸をできるだけ少なくするように努めなければならないことを強調したい。
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