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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査
蛋白
α1-マイクログロブリン,β2-マイクログロブリン
伊藤 喜久
1
1自治医科大学臨床病理
pp.196-197
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906303
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- Abstract 文献概要
異常値のメカニズムと臨床的意義
α1-マイクログロブリン(α1-m)は分子量が3万の糖蛋白で,主にAGEの担送機能を有するとされる.一方,β2-マイクログロブリン(β2-m)は1万1千でHLA抗原のL鎖を構成し,ウィルス感染他の免疫応答に関与する.前者は主に肝細胞で,後者は全身の有核細胞,殊に免疫担当細胞,肝細胞などから産生される.異化動態は共通で,低分子蛋白であるためきわめて短時間に血清から腎糸球体基底膜で濾過され,近位尿細管細胞で再吸収,異化され,ごくわずか尿中に排泄される.血清α1-mではさらに血中IgA,プロトロンビン,アルブミンなどと結合存在するものが約50%を占める.ここでの異化の機序はいまだ明らかでない.
したがって,α1-m,β2-mの血中濃度は,腎前性の産生能,腎による異化処理能,およびα1-mについては結合蛋白の濃度の動態により左右される.
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