増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
血液生化学検査
蛋白
α1-マイクログロブリン
伊藤 喜久
1
1自治医科大学臨床病理
pp.16-17
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909736
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α1-マイクログロブリン(α1-M)は,protein HCとも呼ばれる分子量3万,糖含量約20%の低分子糖蛋白質である1,2).正常血中では,本来の低分子型α1-mと,単量体IgAと1:1モル比に結合した高分子型α1-mとがほぼ同一の比率で存在する.尿から精製した低分子型α1-mを標準物質とした現在の測定法は,厳密には両者を合わせた総量として“定量”していることになる3).これはレチノール結合蛋白,血清アミロイドA,リポ蛋白などと同様である.
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