Japanese
English
報告
日常生活におけるホルムアルデヒド暴露
土井 まつ子
1
,
石黒 彩子
1
,
伊藤 泉
1
,
鳥居 新平
1
,
柴田 英治
2
Matsuko DOI
1
,
Ayako ISHIGURO
1
,
Izumi ITO
1
,
Shimpei TORII
1
,
Eiji SHIBATA
2
1名古屋大学医療技術短期大学部
2名古屋大学医学部衛生学教室
pp.208-212
発行日 1991年3月15日
Published Date 1991/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900309
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
●はじめに
ホルムアルデヒドの人体に及ぼす影響は,初期には,職業上の暴露による急性中毒が問題とされた.近年では生活環境下において,ホルムアルデヒドを発生する接着剤や樹脂を使用した合板,塗料,繊維製品,化学製品等の普及とともに家屋構造の変化による気密性の高い住空間における生活様式が増加し,日常生活での暴露が問題となってきている.
米国では1980年,CIIT(Chemical Industry Institute of Toxicology)の動物実験により発癌性が報告され1),以来空気中のホルムアルデヒドの規制対策が検討されている.西ドイツ,オランダ,デンマーク,スウェーデンではすでに室内のホルムアルデヒド濃度の許容基準が制定されている.わが国においては労働環境下における暴露が問題とされ,工場との敷地境界線における基準値が一部の地域において定められている.しかし,居住環境における暴露に関しては,法的規制はなされておらず,また暴露の実態に関する報告も少ない.そこで,我々は今回,一般家庭の住環境におけるホルムアルデヒド濃度,個人暴露量の実態,および住居条件との関連について,フィルターバッチを用いて調査した.

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