特集 臨床検査の新しい展開―環境保全への挑戦
Ⅱ.環境問題と疾病
6.環境とアレルギー
2)ホルムアルデヒドによる室内汚染
松村 年郎
1
,
大塚 健次
2
Toshirou MATSUMURA
1
,
Kenji OOTSUKA
2
1国立医薬品食品衛生研究所環境衛生化学部第1室
2鋼管計測(株)
pp.1357-1362
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904231
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はじめに
ホルムアルデヒド(HCHO)は1867年にHoffmanによって発見され,その後,殺菌作用,毒素の破壊作用などが次々と発見され,有用な化学物質として古くから使用されている.
空気中のHCHOの発生源1,2)としては,HCHO製造工場,尿素―HCHO系樹脂製造工場,接着剤製造工場,繊維工業,自動車排気ガス,潤滑油の酸化分解,大気汚染物質の光化学反応,ユリアホーム,喫煙などが考えられる.
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