Japanese
English
症例
歯根管消毒薬に含まれたホルムアルデヒドによるアナフィラキシーの1例
Anaphylactic reaction induced by formaldehyde contained in root-canal disinfectant
澤城 晴名
1
,
矢尾板 優
1
,
田村 政昭
1
Haruna SAWAKI
1
,
Yuu YAOITA
1
,
Masaaki TAMURA
1
1佐野厚生総合病院,皮膚科(主任:田村政昭部長)
キーワード:
ペリオドン
,
ホルムアルデヒド
,
歯根管消毒薬
,
アナフィラキシー
Keyword:
ペリオドン
,
ホルムアルデヒド
,
歯根管消毒薬
,
アナフィラキシー
pp.1085-1088
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004668
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31歳,男性。歯科で局所麻酔下の抜髄処置後,パラホルムアルデヒド・ジブカイン塩酸塩(ペリオドン®)の貼薬処置が施行された。1時間後,全身の膨疹と呼吸困難が出現し,緊急搬送された。アレルゲン特定のため施行したプリックテストでは,ペリオドン® as isとホルムアルデヒドが陽性,ホルマリン特異的IgE RASTはクラス4であり,同製剤に含まれるホルムアルデヒドによるアナフィラキシーと診断した。歯科治療用ホルムアルデヒドによるアレルギーは ① 重症例が多い,② 抗原曝露から発症までの時間が長い,③ 症状が遷延しやすいという特徴があり,検査はホルマリン特異的IgE抗体測定が有用である。
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