特集 肺 炎
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    総説 わが国における肺炎診療の現状
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    肺炎診断の手順
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                藤倉 雄二
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1北里大学医学部感染症内科学
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
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                                    ▶肺炎の典型的症状は発熱,咳・痰,呼吸困難である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶高齢者では非特異的症状から肺炎診断に至ることがある.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶肺炎の診断に寄与する症状の中で最も陽性尤度比が高いのは全体的印象である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶基礎疾患としてCOPDがあること,気管支喘息がないことが肺炎予測に有用である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶特定の環境曝露歴は特殊な病原体の推定に有用なことがある.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶バイタルサインの異常は肺炎の陽性尤度比を上昇させる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶複数のバイタルサイン異常時は積極的な画像診断を検討する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶聴診でヤギ音が聴取されると肺炎の存在を支持する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶聴診所見が正常でも肺炎は否定できない.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶気道症状と発熱のみでは全例X線検査は推奨されない.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶胸部X線検査で陰性でも肺炎の可能性は残る.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶典型的陰影で特別な病態がなければCTは必須でない.一方で,病歴や身体所見から肺炎が疑われれば胸部CT撮影を躊躇しない.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶画像所見に加え血液検査も他疾患との鑑別に有用である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶微生物学的検査は肺炎診断目的では通常行わない.
                                
                                
                            
                        
                
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                                    ▶肺炎の典型的症状は発熱,咳・痰,呼吸困難である.
                                
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                                    ▶高齢者では非特異的症状から肺炎診断に至ることがある.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶肺炎の診断に寄与する症状の中で最も陽性尤度比が高いのは全体的印象である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶基礎疾患としてCOPDがあること,気管支喘息がないことが肺炎予測に有用である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶特定の環境曝露歴は特殊な病原体の推定に有用なことがある.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶バイタルサインの異常は肺炎の陽性尤度比を上昇させる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶複数のバイタルサイン異常時は積極的な画像診断を検討する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶聴診でヤギ音が聴取されると肺炎の存在を支持する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶聴診所見が正常でも肺炎は否定できない.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶気道症状と発熱のみでは全例X線検査は推奨されない.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶胸部X線検査で陰性でも肺炎の可能性は残る.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶典型的陰影で特別な病態がなければCTは必須でない.一方で,病歴や身体所見から肺炎が疑われれば胸部CT撮影を躊躇しない.
                                
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                                    ▶画像所見に加え血液検査も他疾患との鑑別に有用である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶微生物学的検査は肺炎診断目的では通常行わない.
                                
                                
                            
                        
                
                pp.1640-1645
                
                
                
                  発行日 2025年11月1日
                  Published Date 2025/11/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.11_006
                
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はじめに
肺炎は,日常診療においてしばしば遭遇する疾患でありながら,時に致死的経過をたどることから,臨床医が慎重に評価し対応に当たるべき重要な疾患の一つである.特に高齢者や免疫不全状態では急速に進行し致死的な経過をたどることもあるため,特段の注意を要する.

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