今月の主題 止血機構とその異常
出血・凝固検査
止血異常診断の手順
渡辺 清明
1
1慶応義塾大学医学部付属病院・中央臨床検査部
pp.252-257
発行日 1986年2月10日
Published Date 1986/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220219
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
止血異常の診断で重要なのは家族歴,現病歴の聴取と身体所見の把握である.しかし,最終的確定診断に至るには止血機構の検査が必要である.とくに多岐複雑な止血障害を的確に把えるには,①どの方向に検査を進めるかを決めるスクリーニング検査と,②さらに詳細な診断を行うための特殊検査を行わねばならない.ここでは,臨床的に止血異常を示唆された患者に対して,どのような手順で検査を行い,診断に導くかについて概説する.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.