Glaucoma Expert Discussion
緑内障の予後予測
杉山 和久
1
,
新田 耕治
2
,
石田 恭子
3
,
村田 博史
4
1金沢大学医薬保健研究域医学系眼科学教授
2福井県済生会病院眼科部長
3東邦大学医療センター大橋病院眼科准教授
4東京大学医学部附属病院感覚・運動機能診療部門 助教
pp.17-23
発行日 2020年3月12日
Published Date 2020/3/12
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.59_0017-0023
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
杉山 我々臨床家が緑内障診療において最大の問題と感じるのは,疾患の進行速度に個人差があり,患者さん個々の予後を予測するのが難しい点です.本日は緑内障の予後予測研究を手がける先生方とともに,研究の現状と実臨床への応用への可能性および課題について討論を行いたいと思います.はじめに,新田先生より緑内障のリスク因子と視野障害の進行についてお伺いしたいと思います.新田 私は福井県済生会病院に勤務して23年目になりますが,長年多くの緑内障患者さんを診ても,初診時にどの患者さんが進行しそうかを予測できません.同様に診続けてほとんど進行しない患者さんがいる一方,急速に進行する患者さんもいます.
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.