特集 基礎と臨床から炎症性腸疾患を診る
炎症性腸疾患の外科治療:内科と外科のコラボは重要 外科医が内科医に望むこととは!
内野 基
1
1兵庫医科大学消化器外科学講座炎症性腸疾患外科 准教授
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
外科治療
,
手術タイミング
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
外科治療
,
手術タイミング
pp.43-47
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.11_0043-0047
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潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC),クローン病(Crohn's disease:CD)に代表される炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)に対する治療成績は,ガイドラインや診断治療指針の普及,新規治療薬剤の登場により飛躍的に向上している。しかし,難治例は存在し,炎症性発がんの問題もあるため外科治療は切り離せない。外科治療は内科的治療の不成功の結果ではなく,あくまでも薬物治療と同等の治療戦略の1つであり,適応を見極めながら適切な治療方針を考える必要がある。したがって,内科医,外科医の区別なく,IBDに対する診断・治療に関する知識を幅広くもっておくことが重要である。そこで本稿では,IBD外科手術において意識・注意すべき点について解説する。「KEY WORDS」潰瘍性大腸炎,クローン病,外科治療,手術タイミング
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