炎症性腸疾患診療のupdate
Ⅶ 妊婦・小児の炎症性腸疾患の診療 ②小児炎症性腸疾患に対する治療指針
余田 篤
1
1大阪医科大学小児科学
キーワード:
小児
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
成長
,
合併症
Keyword:
小児
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
成長
,
合併症
pp.935-943
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000830
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炎症性腸疾患(IBD)の治療目標は粘膜治癒を目指して,炎症をコントロールすることで症状を改善し,合併症や外科治療を回避して通常の日常生活を可能にすることである.さらに小児では,二次性徴も含めて,身体と精神の両面での発達を担保し,将来の進学,就職,結婚などに制限をきたさないようにすることである.小児では長期にわたる治療の継続を余儀なくされることが多く,成人より治療期間もより長期となり,このために合併症も併発しやすい.また,小児のIBD の病態は一般に成人より重症である.
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