特集 つながる内分泌学―古典的な内分泌学から多分野への新たな展開―
Ⅲ.多臓器につながる
実は内分泌器官だった 脳1(オレキシン)
船戸 弘正
1
1東邦大学医学部解剖学講座
キーワード:
視床下部
,
睡眠
,
社会行動
,
神経ペプチド
Keyword:
視床下部
,
睡眠
,
社会行動
,
神経ペプチド
pp.1415-1419
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001237
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SUMMARY
▷視床下部外側野のニューロンが産生する神経ペプチドであるオレキシンは,摂食行動を促進するペプチドとして同定されたが,その後の研究により睡眠覚醒制御において必須の役割を果たしていることが明らかになった.
▷オレキシンは社会行動や情動面においても重要な役割を果たしており,精神疾患との関連も示されている.
▷オレキシン受容体は脳以外の組織臓器にも発現していることから,オレキシンはホルモンとしての役割をもつ可能性がある.
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