連載 えびさんぽ第14回
オレキシン受容体拮抗薬は効果がありますか?
青島 周一
1
1医療法人社団徳仁会 中野病院 薬局
pp.144-146,276-277
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023020021
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オレキシン(ヒポクレチン)は,1998年に発見された神経ペプチドで,当初は摂食行動の制御 に関わっていると考えられていた1).しかし,オレキシンを産生するニューロンの変性や脱落によっ てナルコレプシー症状を生じることが報告され,オレキシンの覚醒誘導作用が明らかとなった.そ の後,オレキシンの機能亢進と不眠症の病態生理に関心が集まり,オレキシン受容体拮抗薬の臨床 応用が実現することになる.今回は,不眠症に対するオレキシン 受容体拮抗薬の主要なランダム化比較試験(RCT)をランドマー クスタディとして紹介する.
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