増大特集 脳とからだ
Ⅳ.内分泌系と脳の相互作用
オレキシンと情動
山中 章弘
1
Yamanaka Akihiro
1
1名古屋大学環境医学研究所神経系分野2
キーワード:
オレキシン
,
睡眠覚醒
,
視床下部
,
本能行動
,
光遺伝学
,
脱力発作
Keyword:
オレキシン
,
睡眠覚醒
,
視床下部
,
本能行動
,
光遺伝学
,
脱力発作
pp.475-477
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201419
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睡眠障害の一つである“ナルコレプシー”は,オレキシン神経の特異的脱落によって発症することが知られている。ナルコレプシーの症状は,日中の耐えがたい眠気,睡眠麻痺,入眠時幻覚,情動脱力発作などがある。それらの症状のうち,情動脱力発作は,笑ったり,嬉しかったりしたときなどのポジティブな情動によって発動され,筋の脱力が生じる発作である。本稿では,オレキシンと情動脱力発作について最新の研究成果を含めて紹介する。
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