増大特集 代謝
Ⅱ.代謝と神経
新規脳内小タンパク質による代謝調節機構
浮穴 和義
1
,
岩越 栄子
1
,
成松 勇樹
1
Ukena Kazuyoshi
1
,
Iwakoshi Eiko
1
,
Narimatsu Yuki
1
1広島大学大学院統合生命科学研究科神経代謝調節学研究室
キーワード:
視床下部
,
神経ペプチド
,
白色脂肪組織
,
インスリン
,
neurosecretory protein GL
,
NPGL
Keyword:
視床下部
,
神経ペプチド
,
白色脂肪組織
,
インスリン
,
neurosecretory protein GL
,
NPGL
pp.420-421
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201733
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
80アミノ酸残基から成る分泌性の小タンパク質(長鎖ペプチド)をコードする新規遺伝子を視床下部から発見し,小タンパク質をneurosecretory protein GL(NPGL)と命名した。飢餓や肥満状態において,本Npgl遺伝子の発現が変化することから,NPGLがエネルギー代謝調節に関与することが示唆された。本稿では,ラットとマウスを用いた研究から,NPGLが摂食行動や白色脂肪組織での脂肪蓄積に重要な作用を担っている中枢性因子であることについて述べる。
Copyright © 2023, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.