特集 産婦人科における素朴な疑問と解説(3)婦人科続編
Ⅲ.腫瘍
12.どうしてTC療法は回数を重ねてからアレルギーを起こすの?予防法は?
伊藤 宗洋
1
,
米盛 勧
1
1国立がん研究センター中央病院腫瘍内科
キーワード:
カルボプラチン
,
過敏性反応
,
脱感作療法
Keyword:
カルボプラチン
,
過敏性反応
,
脱感作療法
pp.427-430
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001096
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要旨
TC療法で用いられるカルボプラチンは,様々ながん治療に用いられ,婦人科領域においても卵巣がん治療においてキードラッグであるが,回数を重ねることで過敏性反応(アレルギー反応)を起こすことがあり,その対応が臨床における課題となっている.過敏性反応がみられた場合の対策の1つとして,カルボプラチン脱感作療法が実施されており,その有効性が報告されている.本稿では,この脱感作療法について実施方法を含め概説する.

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