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第1土曜特集 抗体医薬の進歩と課題
臨床における最新動向
抗体医薬品によるインフュージョンリアクションなどの副作用の特徴とそのマネジメント
Characteristics and management of infusion reaction and other adverse reactions caused by antibody drugs
下方 智也
1
,
安藤 雄一
1
Tomoya SHIMOKATA
1
,
Yuichi ANDO
1
1名古屋大学医学部附属病院化学療法部
キーワード:
過敏性反応
,
インフュージョンリアクション
,
アナフィラキシー
,
感染
,
薬剤誘発性血小板減少症
Keyword:
過敏性反応
,
インフュージョンリアクション
,
アナフィラキシー
,
感染
,
薬剤誘発性血小板減少症
pp.965-969
発行日 2023年6月3日
Published Date 2023/6/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28510965
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現在,さまざまな領域において抗体医薬品の開発が盛んに行われている.それに伴い,抗体医薬品による副作用を経験することも増えている.頻度の高いものとしては,過敏性反応であるインフュージョンリアクションおよびアナフィラキシーがあり,即時にまた適切にマネジメントする必要がある.初期治療にはどちらも大きな相違はないが,その後の再投与の対応が異なり,アナフィラキシーでは再投与は禁忌であるため鑑別が重要である.薬剤投与によって血小板減少が誘発されることがあるが,一部の抗体医薬品でも報告がある.また抗体医薬品はさまざまな標的に結合するため,標的により非常に多様な副作用を生じうる.免疫系に作用することで後天性免疫不全を生じ,結核や進行性多巣性白質脳症(PML)などの感染症を併発することがある.
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