特集 産婦人科における素朴な疑問と解説(3)婦人科続編
Ⅱ.女性医学
11.どうして産婦人科医が閉経後骨粗鬆症の治療をするの?
寺内 公一
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1東京科学大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座
キーワード:
エストロジェン
,
骨吸収
,
閉経期ホルモン療法
Keyword:
エストロジェン
,
骨吸収
,
閉経期ホルモン療法
pp.419-425
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001095
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要旨
女性医学・女性ヘルスケアを担当する産婦人科医にとって,閉経後骨粗鬆症の診療は重要である.エストロジェンの低下によって骨吸収が亢進し骨密度が低下して脆弱性骨折リスクが高まる閉経後骨粗鬆症の病態は,妊娠・分娩・授乳に深くかかわっている.閉経後10年以内に開始した閉経期ホルモン療法は,更年期症状を緩和し心血管疾患のリスクを低下させるとともに,骨粗鬆症低リスク女性の骨折を予防することができる.

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