特集 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント―感染症・女性医学編―
ねらい
寺内 公一
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1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座
pp.1-1
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000501
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“Evidence-based Medicine(EBM)” という用語は,カナダMcMaster大学の内科医Gordon Henry Guyattにより1991年にはじめて論文中で用いられたとされているが,筆者が医師になりたての1990年代中頃は極東の島国にはいまだその影響は十分には及んでおらず,大半の医療行為は上級医の経験則に基づいて行われていたように思う.研修医2年目にある市中病院で働くことになった際に,論文をよく読みこんでいる勉強熱心な中堅の医師が上司に向かって「その医療行為にエビデンスはあるんですか?」と質問の矢を放ち,危うくケンカになりそうになったことを今でも鮮明に覚えている.
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