特集 産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023改訂のポイント―感染症・女性医学編―
Ⅰ.感染症
1.クラミジア子宮頸管炎,淋菌感染症,梅毒,カンジダ外陰腟炎の診断と治療は?
宮﨑 博章
1
1一般財団法人平成紫川会小倉記念病院感染管理部
キーワード:
梅毒
,
マイコプラズマ・ジェニタリウム
,
ベンジルペニシリンベンザチン水和物
Keyword:
梅毒
,
マイコプラズマ・ジェニタリウム
,
ベンジルペニシリンベンザチン水和物
pp.5-10
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000503
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要旨
「産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023」では,梅毒の診断と治療が大きく変更となっている.診断では,梅毒トレポネーマ抗原赤血球凝集反応(TPHA)がRPRよりも早期に陽性化する症例が認められ,TPHA陽性,RPR陰性例では,梅毒の既往だけでなく,早期感染の事例があることに注意する.また,治療としては,新たに,ベンジルペニシリン持続性筋注製剤が使用可能となり,単回治療が可能となったが,投与法や副作用に十分注意する必要がある.また,マイコプラズマ・ジェニタリウムについて,追加の解説を行う.
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