特集 時間の流れと産婦人科生物学―早すぎること,遅すぎること,長すぎること,短かすぎること―
ねらい
寺内 公一
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座
pp.441-441
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000221
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「時間の流れは必ずしも一定ではない」ことは,幼いときには直感的に理解されている.楽しく遊んでいる時間はあっという間に過ぎてしまうが,つまらない話を聞かされている時間は無限に続くようだ.その後いったん時間が一定の速さで流れることを教えられてその常識のなかに囚われるが,やがて特殊相対性理論を学ぶに及んで時間の流れる速さは観測系の速度に依存することを発見する.あるいはもしかしたらプルーストの「失われた時を求めて」を読んだときやタランティーノの「レザボア・ドッグス」を観たときに,時間の流れが非線形であることに心地よさを感じるのかもしれない.
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