特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第1章 周産期
C.分 娩
1.羊水塞栓症
東堂 祐介
1
,
小田 智昭
1
,
伊東 宏晃
1
1浜松医科大学産婦人科
pp.113-119
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000144
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Point
羊水塞栓症は分娩中,分娩直後に突然呼吸困難,心停止,意識障害,ショック,弛緩出血などの症状を呈する.また,発症にアナフィラクトイド反応が関与している.
呼吸循環不全,血液凝固障害,子宮弛緩に対して同時に対応が必要であり,多職種スタッフを迅速に集めることが重要である.また,線溶亢進を合併し,止血に難渋することが多いためdamage control surgeryも積極的に取り入れる.
妊娠可能な全年齢層で,特にリスクのなかった妊産婦にも発生し得る.
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