特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第1章 周産期
B.妊娠合併症
4.特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
和田 真沙美
1
,
小川 正樹
1
1東京女子医科大学八千代医療センター母体胎児科婦人科
pp.108-112
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000143
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特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は自己免疫性の機序により血小板に対する自己抗体が生成され,骨髄性および末梢性に巨核球からの血小板産生抑制と破壊亢進を引き起こし,母体・胎児・新生児に血小板減少を引き起こす疾患である.他の血小板減少をきたす疾患を除外してはじめて診断される.治療は,プレドニゾロン,免疫グロブリン大量療法,および血小板輸血で行う.血小板数は,妊娠中には3万/μL以上,分娩時には5万/μL以上,帝王切開時には8万/μL以上を維持するように努める.
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