増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
分娩時異常出血のメカニズム
羊水塞栓症の病態生理はどこまでわかっているか
金山 尚裕
1
,
小田 智昭
1
KANAYAMA Naohiro
1
,
ODA Tomoaki
1
1浜松医科大学産婦人科学講座
キーワード:
子宮型羊水塞栓症
,
心肺虚脱型羊水塞栓症
,
アナフィラクトイド反応
,
消費性凝固障害
Keyword:
子宮型羊水塞栓症
,
心肺虚脱型羊水塞栓症
,
アナフィラクトイド反応
,
消費性凝固障害
pp.123-126
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001255
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臨床症状および病型
病態としては2つに分かれる。心肺虚脱,意識消失,胎児機能不全などを主症状とするタイプと,胎盤娩出後の播種性血管内凝固症候群(DIC)・弛緩出血などを主症状とするタイプである1,2)。前者は心肺虚脱型羊水塞栓症であり,後者は子宮型羊水塞栓症と提唱されている。臨床的特徴は,下記のとおりである3)。
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