特集 食物アレルギー「食べる」ということを根本から見なおしてみる
抗原からみた食物アレルギー 鶏卵・牛乳・小麦アレルギー
堀向 健太
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科
キーワード:
Allergens
,
IgE
,
Ovalbumin
,
Ovomucin
,
過敏症-牛乳
,
調理
,
予後
,
過敏症-小麦
,
過敏症-卵
Keyword:
Allergens
,
Milk Hypersensitivity
,
Immunoglobulin E
,
Ovalbumin
,
Ovomucin
,
Prognosis
,
Cooking
,
Egg Hypersensitivity
,
Wheat Hypersensitivity
pp.1301-1305
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022318445
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▼乳幼児期の鶏卵・牛乳・小麦アレルギーは小児科医が対応する可能性が最も高い食物アレルギー。▼『必要最小限の原因食物の除去』の達成は必ずしも容易ではなく、コンポーネントの性質の違いを見極めなければならない。▼重要なコンポーネントとして、鶏卵はオボムコイドとオボアルブミン、牛乳はカゼイン、小麦はω-5グリアジンを念頭におく。▼加熱によりアレルゲン性が下がるコンポーネントは一部であり、副材料の影響も考慮する。▼寛解予測因子(特異的IgE抗体価が高い、低下傾向にない)などを確認しながら、専門医への紹介のタイミングを逸しないことも重要である。
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