特集 おさえたい川崎病ガイドラインのツボ
ガイドラインに基づく急性期治療 ウリナスタチン
金井 貴志
1
1防衛医科大学校医学教育部医学科小児科学
キーワード:
IgG
,
好中球
,
多剤併用療法
,
川崎病
,
診療ガイドライン
,
Ulinastatin
,
Sivelestat
,
静脈内注入
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Infusions, Intravenous
,
Neutrophils
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Immunoglobulin G
,
Practice Guidelines as Topic
,
Urinastatin
,
Sivelestat
pp.1169-1173
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021337209
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●川崎病血管炎において好中球の浸潤は他の免疫細胞より早期から始まり、冠動脈病変の形成に中心的役割を果たす。●ウリナスタチン(UTI)は好中球から放出される種々のタンパク分解酵素や炎症性サイトカインを抑制し、血管内皮細胞の傷害を軽減する。●UTI併用初期治療で免疫グロブリン不応率と冠動脈瘤合併率が有意に低下したという報告がある。●好中球エラスターゼの選択的阻害薬であるシベレスタットも、川崎病での使用が報告されている。
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