症例報告
川崎病症状が断続し冠動脈病変をきたしたくすぶり型川崎病の4ヵ月女児例
西田 圭吾
1
,
藤田 修平
,
中川 亮
,
五十嵐 登
,
畑崎 喜芳
1富山県立中央病院 小児科
キーワード:
Aspirin
,
IgG
,
冠動脈疾患
,
再発
,
心エコー図
,
川崎病
,
大量薬物療法
,
Ulinastatin
,
静脈内注入
Keyword:
Aspirin
,
Infusions, Intravenous
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Immunoglobulin G
,
Coronary Disease
,
Echocardiography
,
Recurrence
,
Urinastatin
pp.640-644
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022172363
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4ヵ月女児が不全型川崎病疑いで入院となったが、抗菌薬投与で自然解熱、症状軽快した。その後、自宅で自然解熱する発熱が数回あり、第19病日に症状再燃と心臓エコー図検査で冠動脈病変を認め川崎病と診断した。大量免疫グロブリン療法、アスピリン内服、ウリナスタチン投与で症状改善し、1年後に冠動脈病変も消退した。くすぶり型川崎病では冠動脈病変をきたすことがあるため、家族指導と慎重な経過観察が重要である。
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