特集 小児の皮膚病・炎症性
臨床例
急性汎発性発疹性膿疱症を呈した川崎病
山本 淳子
1
,
三宅 真未
,
野老 翔雲
,
大久保 佳子
,
沢田 泰之
1東京都立墨東病院 皮膚科
キーワード:
Aspirin
,
IgG
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
皮膚疾患-小胞水疱性
,
川崎病
,
急性汎発性発疹性膿疱症
,
静脈内注入
Keyword:
Aspirin
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Immunoglobulin G
,
Infusions, Intravenous
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Skin Diseases, Vesiculobullous
,
Acute Generalized Exanthematous Pustulosis
pp.931-934
発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015024180
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<症例のポイント>・川崎病は主に4歳以下の乳幼児に、発熱やリンパ節腫脹などの全身症状とともに、不定形発疹が出現する。・皮膚症状は多彩で紅斑が主体だが、まれに、びまん性に小膿疱を認めることがある。・自験例は10歳男児に発熱とともに急性汎発性発疹性膿疱症(acute generalized exanthematous pustulosis:AGEP)に類似する紅斑と無菌性の小膿疱が認められた。経過中に心不全を呈し、エコーで冠動脈拡大が確認されたため、川崎病と診断した。・AGEPに対してはステロイドの全身投与が行われることがあるが、川崎病に対しステロイドを単剤で使用すると、冠動脈瘤の増悪をきたすことがあるので注意が必要である。
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