特集 おさえたい川崎病ガイドラインのツボ
ガイドラインの変遷と影響 川崎病全国調査にみるガイドラインが与えた急性期治療への影響
阿江 竜介
1
1自治医科大学地域医療学センター 公衆衛生学部門
キーワード:
Ciclosporin
,
IgG
,
Prednisolone
,
血漿交換
,
多剤併用療法
,
川崎病
,
診療ガイドライン
,
大量薬物療法
,
Infliximab
,
静脈内注入
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Infusions, Intravenous
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Infliximab
,
Immunoglobulin G
,
Cyclosporine
,
Practice Guidelines as Topic
,
Plasma Exchange
,
Prednisolone
pp.1239-1243
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021337220
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●第25回川崎病全国調査では、全症例の95%に免疫グロブリン(IVIG)療法が施行されていた。●近年、全症例の95%は、発症から7日以内にIVIG療法が開始されている。●第25回全国調査では、IVIG療法全体の13%にステロイド併用療法が実施されていた。●インフリキシマブ使用例は増加傾向にあり、近年では全症例の3%に実施されている。●免疫抑制薬の使用例も増加しており(全症例の1.5%)、今後さらに増加する可能性がある。●Zスコアの普及に伴い、初回IVIG強化療法が今より広く実施されるようになるかもしれない。
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