特集 おさえたい川崎病ガイドラインのツボ
ガイドラインに基づく急性期治療 免疫グロブリン
鮎澤 衛
1
1日本大学医学部板橋病院 小児科・新生児科
キーワード:
アナフィラキシー
,
IgG
,
ウイルス性疾患
,
黄疸
,
血小板減少症
,
髄膜炎-無菌性
,
川崎病
,
薬物抵抗性
,
診療ガイドライン
,
静脈内注入
Keyword:
Drug Resistance
,
Infusions, Intravenous
,
Jaundice
,
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Immunoglobulin G
,
Virus Diseases
,
Practice Guidelines as Topic
,
Thrombocytopenia
,
Meningitis, Aseptic
,
Anaphylaxis
pp.1147-1151
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021337205
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●国内では、2000年代前半から現在まで、免疫グロブリン大量静注(IVIG)療法とアスピリン内服の併用が、川崎病の急性期における標準的治療として確立されている。●IVIGの効果は高いが、川崎病に投与の場合、15~20%で効果がみられない「不応例」が存在する。●不応例の予測と追加治療法が研究され、冠動脈合併症の予後は改善している。●IVIGは比較的安全性の高い薬剤と考えられ普及しているが、種々の副作用があるので、投与前に説明を怠らないようにし、投与後に十分な注意を払うべきである。●免疫グロブリン製剤は、近年10%濃度の製品が使用され始めており、有用性について今後の評価が待たれる。
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