特集 新ガイドラインの理解を深める 新生児マススクリーニング
メチルマロン酸血症・プロピオン酸血症
中島 葉子
1
1藤田医科大学 医学部小児科
キーワード:
肝臓移植
,
食事療法
,
新生児スクリーニング
,
診療ガイドライン
,
プロピオン酸血症
,
メチルマロン酸血症
Keyword:
Diet Therapy
,
Neonatal Screening
,
Liver Transplantation
,
Practice Guidelines as Topic
,
Propionic Acidemia
,
Methylmalonic Acidemia
pp.241-248
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021107424
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●メチルマロン酸血症、プロピオン酸血症は有機酸代謝異常症のなかでは頻度の高い疾患である。●新生児マススクリーニング(NBS)で治療を必要としない軽症例が多く発見されている一方、NBS施行前に発症する重症例や、NBSで即精査となり、初診時にすでに血液検査で代謝障害を示す異常所見を呈しており、対応を急ぐ症例も存在する。●発症例においても症例ごとの重症度により、食事療法の自然タンパク制限の程度は大きく異なる。●プロピオン酸血症では急性発症型、慢性進行型の病像を示さないまま、心筋症、不整脈などの症状が顕在化して診断される例の報告があるため注意が必要である。
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