Special feature ハイリスクと闘う新生児医療の感染対策
■Basic risk 新生児医療の特殊性
―知っておくべきハイリスクの理由
❷新生児の看護ケアと医療処置
-―日常業務に潜む感染リスク
岩浅 留美子
1
1北海道大学病院 NICU・GCUナースセンター 副看護師長 新生児集中ケア認定看護師
pp.275-280
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000262
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新生児は,出生とともに自身の肺でガス交換を行い,自身の力で栄養や水分を補っていかねばならない。NICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児集中治療室),GCU(Growing Care Unit:治療回復室)に入院する新生児は,十分に成熟しておらず,何らかの医療処置が必要な状態にある。NICUでは早産児,低出生体重児の他,心臓,肺,消化管,脳などに先天性の疾患のある新生児や染色体異常児,母体合併症の影響を受ける児,新生児仮死などのハイリスク新生児が入院し,集中治療が行われる。GCUでは急性期を脱し集中治療を終えた児が,退院に向けて更に体調を整え,成長するまでを過ごす。
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