支援機器の現在と未来-普及に向けた取り組み
8.コミュニケーション支援(重度運動障害)
松本 琢麿
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
キーワード:
モノから入ると失敗する
,
インターネット利用者増加
,
福祉用具を導入するStep
,
コミュニケーション実例
,
福祉機器情報
Keyword:
モノから入ると失敗する
,
インターネット利用者増加
,
福祉用具を導入するStep
,
コミュニケーション実例
,
福祉機器情報
pp.304-308
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035030304
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
ある日,ALS患者の在宅スタッフから「意思伝達装置を導入して欲しい」との連絡を受けた.装置一式を持参して試用体験をしたところ,初回にもかかわらず,文章入力もできて周囲の方々は喜んでいたが,本人の表情は冴えなかった.帰り際,「他にできたら良いことや,お手伝いできることはないでしょうか?」と聞くと,視線で妻を呼び,唇の動きを読んでもらい,「呼出コールと電動ベッドの操作ができるようになりたい」と伝えてくれた(図1).本人は日常の意思伝達に全く困っていなかった.後日,希望する装置を試用してもらったところ,何度も操作を確認したあと,ニッコリと笑顔をみせてくれた.初回訪問の際,本人の意向を確認せず,貴重な時間を費やしてしまったことを深く反省した.この失敗体験は,筆者の生活支援における大切な心得『モノから入ると失敗する』となっている 1).

Copyright© 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

