Japanese
English
特集 リハビリテーションと情報
重度障害者への情報ネットワーク支援
Support to Access Telecommunication Network for People with Disabilities.
伊藤 英一
1
Eiichi Ito
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
1Kanagawa Rehabilitation Center
キーワード:
情報通信ネットワーク
,
重度身体障害者
,
技術支援
,
人的支援体制
Keyword:
情報通信ネットワーク
,
重度身体障害者
,
技術支援
,
人的支援体制
pp.17-21
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108017
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
最近,新聞には情報通信に関する記事が掲載され,テレビではインターネットに関する番組が放映され,書店にはパソコン関連雑誌が山積みされている.インターネットに代表されるとおり,情報通信ネットワークの発達は加速的である.情報通信ネットワークの利用者は急増しており,障害者の利用者数も増加している.情報通信ネットワークが障害者に役立つことは本特集記事(薗部英夫氏,関根千佳氏)でも述べられているように,自立生活や社会参加に対して有効な手段である.そして,この時間的・空間的な距離差を解消するコミュニケーション手段(=情報通信ネットワーク)は移動能力や会話機能の障害を乗り越えられる「社会的な補装具」であると言えよう.
しかし,誰もがすぐに利用できる環境が整っている訳ではない.「どのような機械を揃えたら良いのか?」,「自分の身体機能に適した装置はどのようなものなのか?」,「だれが利用手段や操作方法を教えてくれるのか?」,「必要とする各種情報を入手するためにはどうすれば良いのか?」等,多くの障壁が存在する.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.