学生の研究
重度心身障害児とのコミュニケーションの回復を求めて—言語訓練を中心として
上原 君江
1
1武庫川高等看護学院
pp.1258-1261
発行日 1975年12月1日
Published Date 1975/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917401
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はじめに
私たちが意思の疎通をはかる方法はいろいろあるが,大別して言語表現と非言語表現に分けられる.言語によるコミュニケーションは,これらの精神活動の交通であるといわれている.
知能発達遅延,言語障害,身体的欠陥と多くの弊害を持つ障害児が,自分の意思を伝え,また他人の意思を知ることは難しく,表現方法は首を振るとか手を振るなどの動作による身振り言語が主である.身ぶり言語は特定の人にしか理解してもらえない欠点があり,十分な意思疎通は図れない.そこでより以上のコミュニケーションを図るために身ぶり言語から発語を中心とした言語訓練を1年1か月間にわたって試みた.ご指導ご批評をいただければ幸いである.
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