ほっとらいん ふろむ ほんごう
重度身体障がい者ITコミュニケーション支援講座開催
pp.1032-1033
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101217
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
ALSなどの難病によって,話すことや書くことができなくなった患者の意思伝達装置では,日立製作所の「伝の心」が知られている。「伝の心」は,ディスプレイ上に表示された文字盤やメニューの上を,カーソルが自動的に動くように設定してあり,文字盤やメニューの希望の箇所にカーソルが移動したときに,身体の一部をつかってスイッチを押すことで,項目を選択し,意思を伝えていくことができる。
「伝の心」のほかにも,NECの「オペレートナビ」などのパソコン操作支援ソフトが開発されている現在では,パソコン初心者の場合→「伝の心」,すでにパソコンを知っている・使っている方→「オペレートナビ」という使い分けがされ,市場を2分している状況となってきている。今後はパソコンを使い慣れている患者が増えていくであろうし,ITを利用したコミュニケーションの可能性はさらに広がっていくに違いない。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.