"こんなときどうする?" リハビリテーション臨床現場のモヤモヤ解決! 令和版
13.形態変更・スキルアップ編:⑥訪問診療・リハビリテーションを中心に運営したい
吉村 菜穂子
1
,
斉木 三鈴
1
1医療法人社団輝生会在宅総合ケアセンター元浅草たいとう診療所
キーワード:
生活期リハビリテーション医療
,
訪問診療
,
医療介護連携
,
地域包括ケアシステム
Keyword:
生活期リハビリテーション医療
,
訪問診療
,
医療介護連携
,
地域包括ケアシステム
pp.958-961
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034090958
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
◆はじめに
リハビリテーション科医(以下,リハ科医)は急性期から回復期そして生活期まで医療の多様な場面で活動できる医療職である.筆者は1985年に内科医として富山県高志リハビリテーション病院に赴任し,副院長の長尾龍郎先生との出会いで専門外であったリハビリテーション医学に魅せられ,以後40年間にわたりその進化を見届けてきた.大学病院での先進研究や急性期での多彩な症例対応,回復期リハビリテーション病棟での機能回復への取り組みも意義深いが,地域に根ざし医療と介護の架け橋となる生活期リハビリテーション医療にこそ,リハ科医の専門性と醍醐味があると確信している.生活期リハビリテーション医療は医療保険と介護保険の双方にまたがって運用され,リハ科医はその中核である.これは他科の医師には代替困難な役割であり,地域包括ケアシステムの構築に欠かせない.本稿では,たいとう診療所(以下,当診療所)が取り組んできた多面的な実践を紹介し,将来地域包括ケアシステムの中で働くことを志すリハ科医に向けて,その可能性とやりがいを伝えたい.

Copyright© 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.