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特集 リハビリテーション医療・介護連携
訪問リハビリテーション
Home visit rehabilitation
宮田 昌司
1,2
Shoji Miyata
1,2
1一般社団法人日本訪問リハビリテーション協会
2医療法人輝生会本部
1Japan Association of Home visit Rehabilitation
2Medical Corporation Kisei-kai
キーワード:
医療介護連携
,
多職種協働
,
訪問リハビリテーションの役割
Keyword:
医療介護連携
,
多職種協働
,
訪問リハビリテーションの役割
pp.345-350
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201609
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はじめに
リハビリテーション医療・介護連携という枠組みで訪問リハビリテーションとの関連性を述べるとき,大きくは2種類考えられる.1つは医療保険と介護保険を代表するサービス間の連携であり,入院から自宅退院する時に円滑な情報交換を行うような,受け渡しのための連携である.たとえば,回復期リハビリテーション病棟から自宅に退院する場合に介護保険サービスの1つである訪問リハビリテーションが必要とされ,訪問療法士が介護支援専門員を通じて退院前カンファレンスなどに参加するような場合.もう1つは退院後に在宅生活で多くの課題を抱えた患者,例えば医療依存度の高い事例において医師の継続した訪問診療が必要(疾病の特性などでハイリスクな状況)であり,医師や訪問看護師と訪問療法士間の連携が想定され,このように在宅ケアの中のサービス間の連携を行う場合などである.
このような前提として,地域包括ケアの推進があり,病院から在宅へ,そして在宅ではより安全で快適な生活が送れるかが命題となる.2018年度医療・介護報酬同時改定においては医療-介護連携について意識した改定がなされた.しかし,訪問リハビリテーションがもともと医療-介護連携と深く関係するサービスであり,永年の課題であることは述べておく.以上の前提のもとに時期別リハビリテーションの流れと訪問リハビリテーションの役割について整理し,先に挙げた2つ形について各論として事例を挙げ解説する.
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