Japanese
English
特集 パーキンソン病のリハビリテーション診療update
歩行障害に対するリハビリテーション治療
Rehabilitation for Gait Disorder in Parkinson's Disasease
市川 忠
1
Tadashi Ichikawa
1
1埼玉県総合リハビリテーションセンター脳神経内科
キーワード:
歩行・バランスの評価
,
auditory cue
,
visual cue
,
エアロバイク
,
トレッドミル
Keyword:
歩行・バランスの評価
,
auditory cue
,
visual cue
,
エアロバイク
,
トレッドミル
pp.586-591
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr034060586
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内容のポイント Q&A
Q1 パーキンソン病の歩行障害の評価方法にはどのようなものがあるか?
パーキンソン病の歩行障害は多面的要素を含むため,複数の評価法が存在する.MDSではquestionnaire,rating scale,clinical testに分類し,それぞれに推奨する評価方法を提示している.
Q2 パーキンソン病患者の歩行障害改善を目標とするリハビリテーションはどのような要素があるか?
直接の歩行訓練は広く行われている種目である.歩行を構成する要素として,下肢関節可動域,下肢筋力,バランスは非常に重要であり,これらを改善する訓練・練習は,関節的に歩行障害の改善につながる.
Q3 歩行練習にはどのようなものがあるか?
対面で行われるものとして,一般的な歩行練習および,視覚あるいは聴覚cuesを活用した歩行練習が広く実施される.また,機器を用いたものとしては,エアロバイク訓練,トレッドミル歩行訓練が代表的である.歩行練習では部分荷装置の導入も行われる.
Q4 遠隔リハビリテーションの可能性は?
新型コロナウイルス感染症のパンデミックを契機として,多くの研究が実施され,有効性が検証されている.対面実施よりも遠隔のほうが効果が大きかったとの報告もあり,今後の実臨床での活用が期待される.

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