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特集 神経難病患者の在宅生活におけるリハビリテーション医療の役割
パーキンソン病のリハビリテーションの標準化への取り組み
Standardization of rehabilitation programs for Parkinson's disease
市川 忠
1
Tadashi Ichikawa
1
1埼玉県総合リハビリテーションセンター脳神経内科
キーワード:
COVID-19
,
遠隔リハビリテーション
,
ガイドライン
Keyword:
COVID-19
,
遠隔リハビリテーション
,
ガイドライン
pp.420-425
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033050420
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Q1 パーキンソン病のリハビリテーションの標準化の意義は? パーキンソン病に対するリハビリテーションの個別プログラムのエビデンスは集積してきているが,どのような症状と重症度に対してどのリハビリテーションプログラムを適応するかの指針は少ない.症状・重症度に応じた具体的プログラムの適応をエビデンスをもって示すことは,共同研究プロトコル作成,従来リハビリテーションと遠隔リハビリテーションの効果比較,初学者への教育に有意義である. Q2 パーキンソン病のリハビリテーションの標準を広めるための工夫は? 日本パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDSJ)の学術集会中サブプログラムと「PD遠隔リハビリテーション研究会」を継続開催している.また今後は同学会およびPT,OT,STの各療法士協会へ評価・承認のアプローチを進める. Q3 効果の有無は? パーキンソン病に対するリハビリテーションプログラムの標準化は現在進行中である.効果については標準化されたプログラムの普及により,共同研究や初学者教育等で期待される. Q4 今後の課題は? PT,OT,STの各領域で症状,重症度ごとのプログラムの設定とプログラム自体の実施方法について充実を図る.また標準化の後は,標準化プログラムの実施研修等を企画する必要があると考える.
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