Japanese
English
研究と報告
横歩きの筋電図学的解析―平地とトレッドミル横歩きについて
Electromyographic analysis of the sideway walking:comparison between overground walking and treadmill walking.
櫻井 宏明
1
,
園田 茂
2
,
才藤 栄一
2
,
岡田 誠
1
,
岡西 哲夫
1
,
金田 嘉清
1
Hiroaki Sakurai
1
,
Shigeru Sonoda
2
,
Eiichi Saitoh
2
,
Makoto Okada
1
,
Tetsuo Okanishi
1
,
Yoshikiyo Kanada
1
1藤田保健衛生大学リハビリテーション専門学校
2藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
1Academy of Rehabilitation, Fujita Health University
2Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Fujita Health University
キーワード:
横歩き
,
筋電図
,
トレッドミル
Keyword:
横歩き
,
筋電図
,
トレッドミル
pp.59-63
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100009
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はじめに
股関節の骨関節疾患は,形態学的な不利や筋萎縮1,2)により,中殿筋の筋力低下を生じることが多い1).また,中殿筋は,日常の立位・歩行時の立脚相において骨盤の安定性に重要な役割を果たしており,中殿筋の弱化は,Trendelenburg徴候などの跛行を呈する.リハビリテーションにおいては,これらの機能障害を改善するため中殿筋の筋力増強訓練が重視されている.
一般に中殿筋に対する筋力増強訓練は,片脚立位動作(荷重動作)3,4)などのclosed kinetic chain(CKC)や仰臥位および側臥位による股関節外転反復運動などのopen kinetic chain(OKC)が用いられている.OKCでの筋力増強訓練は,筋電図学的にも筋積分値が大きいことが報告されている.歩行においては,治療の一環として横歩きが用いられているが,筋電図学的検討はなされていないのが現状である.そこで,今回われわれは中殿筋の筋活動量を高める方法の一環として,トレッドミル上での横歩きを用いて,平地横歩きならびに側臥位股関節外転測定との関係を検討した.
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