Japanese
English
論述
運動時のエネルギー消費からみた脊柱側彎症
Energy Expenditure of Scoliotic Patients during Exercise on Treadmill
熊野 潔
1
,
田中 豊孝
2
,
三上 凱久
3
,
下出 真法
2
,
森 愛樹
2
Kumano Kiyoshi
1
1関東労災病院整形外科
2東京大学医学部整形外科
3虎の門病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kanto Rosai Hospital
キーワード:
酸素消費量
,
oxygen consumption
,
トレッドミル
,
treadmill
,
レクリングハウゼン病
,
Recklinghausen disease
,
呼吸運転エネルギー
,
energy for breathing
,
特発性側彎症
,
idiopathic scoliosis
Keyword:
酸素消費量
,
oxygen consumption
,
トレッドミル
,
treadmill
,
レクリングハウゼン病
,
Recklinghausen disease
,
呼吸運転エネルギー
,
energy for breathing
,
特発性側彎症
,
idiopathic scoliosis
pp.699-706
発行日 1985年6月25日
Published Date 1985/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907208
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抄録:脊柱側彎症患者の運動時エネルギー消費を測定し正常人と比較した.開放性スピロメーター型の酸素消費量自動解析装置とトレッドミルを用いた.運動負荷は時速3km,4.5km,6kmと5度勾配登坂時速6kmを4分間ずつ行った.対象は,軽度側彎症Cobb角40度未満19名,中等度側彎症Cobb角50度以上90度未満8名,レクリンゲハウゼン病平均Cobb角50度4名,正常8名,平均年齢は約13歳.
結果:体重当り酸素消費量(VO2/Wt),酸素摂取率(VO2/VE),換気量(VE),呼吸数(R. R.)で3群を正常と比較した.レ病でVO2/VEが安静時有意に高い以外は,VO2/VEおよびVO2/Wtでは3群に差はなかった.一方R. R.は,正常に比べて中等度群およびレ病群で連動時に明らかに増大した.この2群では,酸素消費量の増大とともに呼吸数の増加が著しい.3群には換気量の差はないからこの2群では,浅く早い呼吸運動を呈したことになり,運動量の増大とともに呼吸数の増大ひいては呼吸運動エネルギーの増大による負担が示唆された.特にレ病では平均Cobb角50度に拘らず,この傾向が強かった.
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