Japanese
English
特集 歩行分析の臨床
トレッドミル歩行分析・訓練
Treadmill gait analysis and its application for exercise.
大塚 圭
1
,
村岡 慶裕
2
,
才藤 栄一
3
,
伊藤 慎英
4
,
寺西 利生
2
,
青木 健光
5
,
兵頭 亮
6
,
金田 嘉清
2
Kei Ohtsuka
1
,
Yoshihiro Muraoka
2
,
Eiichi Saito
3
,
Norihide Itoh
4
,
Toshio Teranishi
2
,
Takemitsu Aoki
5
,
Akira Hyoudou
6
,
Yoshikiyo Kanada
2
1藤田保健衛生大学リハビリテーション専門学校
2藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科
3藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
4藤田保健衛生大学病院リハビリテーション部
5キッセイコムテック株式会社
6日本光電工業株式会社
1Aceademy of Rehabilitation, Fujita Health University
2Faculty of Rehabilitation, School of Health Sciences, Fujita Health University
3Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Fujita Health University
4Department of Rehabilitation, Fujita Health University Hospital
5KISSEI COMTEC Co, LTD
6NIHON KOHDEN CORPORATION
キーワード:
臨床
,
歩行分析
,
トレッドミル
Keyword:
臨床
,
歩行分析
,
トレッドミル
pp.141-149
発行日 2006年2月10日
Published Date 2006/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100246
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はじめに
「歩行障害」を扱うリハビリテーション医学では,障害像把握,問題点同定,治療効果判定の手段として「歩行分析」は必須である.そのため「歩行分析」をテーマとした研究が,多くの機関で活発に行われている.近年では3次元動作解析装置,筋電図計,大型床反力計,携帯型呼気ガス計測器などにおける技術発展の恩恵を受けて,運動学的,運動力学的,生理学的指標を用いた研究が多く報告されるようになってきた.一方で,臨床における「歩行分析」は,未だ主観的観察に基づく分析法が主流であり,客観的指標としては,歩行速度・歩調(歩行率)・歩幅(左右の平均値)が用いられているにすぎない.このように,「歩行分析」は「研究」と「臨床」の間で大きく乖離しており,両者の間には「溝(chasm)」が存在している.
われわれは,この「溝」を埋めるべく,トレッドミルを用いた歩行分析システムの研究・開発を行っている.本稿では,歩行分析の現状と問題点を提議したうえで,「トレッドミル歩行分析」を概説し,われわれが考える「歩行分析」について述べる.
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