大塚先生直伝! 業務がラクになる生成AI 活用術②
学会発表の準備をChatGPTで効率化しよう
大塚 篤司
1
Atsushi Otsuka
1
1近畿大学医学部 皮膚科学教室
pp.716-720
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn147060716
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はじめに―学会発表の効率化
前回は,ChatGPTの基本的な使い方について管理栄養士の日常業務での活用例を解説しました.
第2回となる今回は,管理栄養士のキャリア形成において重要な「学会発表」にフォーカスします.学会発表は日々の実践を通じて得られた知見を共有し,栄養学の発展に貢献する貴重な機会です.しかし,「時間が足りない」,「どこから手をつけてよいかわからない」という課題を抱える管理栄養士の人も多いでしょう.そこで今回は,ChatGPTを活用して学会発表の準備を効率化し,質の高い発表を実現するための方法をお伝えします.
現場では,抄録の締め切りや施設内の承認,共著者の校正依頼,写真や個人情報の取り扱いなど,実務的な制約が同時多発的に重なります.日々の病棟業務や外来対応に追われる中で,骨子づくりや文献の要約,図表の体裁調整まで完璧にこなすのは現実的にむずかしい場面もあります.だからこそ,時間がかかる一方で創造性の比率が低い工程(下調べ,整理,言い回しの統一)はAIに任せ,最終判断と医学的妥当性の確認を人間が担う分業設計が効果を発揮します.

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