特集 効率化のための診療プログラムの総合管理
病院における診療の効率化
浅井 一太郎
1
Ichitaro ASAI
1
1虎の門病院
pp.193-196
発行日 1985年3月1日
Published Date 1985/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208530
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病院医療の特性
病院診療は以前には医師と看護婦と薬剤師がいれば出来たのであるが,最近では科学技術の急速な進歩のために日常の診療に応用される医療を取り巻く種々の技術的な業務が格段に高度なものになるとともに多様になり,また医師に与えられる各種の情報も極めて豊富になって来ているので,それに伴って医療内容が複雑かつ精密になって来ている.したがって近代病院で病院医療にふさわしい医療を展開するためにはこれらの高度になった技術や豊富になった情報を日常の診療業務において遺憾なく駆使することが必要になって来たわけである.
そのために現在の病院診療はもはや医師だけでは到底十分なものを期待することができない状態になっている.そこで病院ではこれらの高度な技術を専門的に応用して医師を援助する職種が多数出現した.例えば,放射線技師,臨床検査師,ポンプ技師,心理療法士,理学療法士,作業療法士,言語治療士,呼吸療法士,栄養士,などを挙げることができるが,年と共になお種々の新しい専門職種が出来てくる傾向が強い.
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