がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part7 がん緩和医療の栄養管理】食事摂取のための疼痛管理
田中 俊行
1
Toshiyuki Tanaka
1
1高崎総合医療センター疼痛緩和内科
pp.852-856
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060852
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Key Point
患者の食事摂取が進まない理由はさまざまである.「痛くて食べられない」ときは疼痛対策が必要である.疼痛治療薬や抗がん治療の副作用で食事が進まないこともあるため,患者・家族から話を聴き,評価し,適切に対応する.
患者・家族と,主治医・担当看護師・管理栄養士・医療チームなどかかわる医療従事者すべてが同じ目標に向かって治療にあたることが重要である.
栄養の必要性は,患者も家族も十分わかっている.さまざまな理由で「食べられない」つらさに対する傾聴が医療従事者に必要なスキルと考える.

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