がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part7 がん緩和医療の栄養管理】進行がん患者の栄養摂取を障害する症状,および患者と家族の食に関する苦悩のケア
天野 晃滋
1
Koji Amano
1
1大阪国際がんセンター支持・緩和医療科
pp.840-845
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060840
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Key Point
多くの進行がん患者とその家族にとって,がん悪液質の主たる病態である全身性炎症に起因する症状と苦悩は大きな問題である.
患者には身体症状と精神症状が混在し食事・栄養摂取に大きく影響するので,これらを“栄養摂取を障害する症状(NIS)”と解釈することができる.
NISはそれぞれが増幅し合うので患者の苦痛と苦悩を増強させるだけでなく,患者を支援する家族の苦悩にもつながり,特に“食に関する苦悩(ERD)”が注目されている.

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