がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part7 がん緩和医療の栄養管理】緩和医療(緩和ケア)における食事と栄養指導
川口 美喜子
1
Mikiko Kawaguchi
1
1札幌保健医療大学保健医療学部栄養学科
pp.846-851
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060846
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Key Point
緩和ケアの食事と栄養指導は,治癒目的の治療の終了時の代替手段ではなく,がんの診断と同時かつ早期に行われるものである.病期に応じた食事と栄養指導について理解する.
栄養サポートと緩和ケアからなる2つの治療アプローチが重複する領域をそれぞれのガイドラインと倫理に照らし合わせ,ナラティブレビューにより進めることが重要になる.
患者にとって食べることの望みはさまざまである.食べることを終えたい,食べられないことがつらい,そうしたときの食べることの意味を理解し,食事と栄養指導の意義を患者とともに考えることが求められる.

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